住友ゴムグループのPROJECT TREEへの参加について

タイヤ原料である天然ゴムのトレーサビリティ、サステナビリティに関するプロジェクトの更なる推進

2024年4月23日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、住友ゴムグループの天然ゴム調達会社であるSUMITOMO RUBBER SINGAPORE PTE. LTD.(本社:シンガポール・ハーバーフロント、代表者:山﨑 隆一郎、以下「SRSG」)と、天然ゴム業界の持続可能性向上を目指す取組「PROJECT TREE」に関する契約を締結いたしました。今後、伊藤忠商事は、プロジェクト新規参加企業のSRSGとともに、本プロジェクトをより一層推進いたします。

天然ゴムは、世界消費量の約70%がタイヤに使用される、現代社会に欠かせない天然資源である一方、タイやインドネシアなどの東南アジアを中心とする世界生産量の約85%を小規模農家に依存しています。従来の小規模農家自身による農園管理には限界があり、違法伐採、人権問題、未熟な農業技術などの懸念があります。
また、欧州では、森林破壊防止規則(The European Deforestation Regulation、以下「EUDR」)が発効され、2024年12月30日以降にEU域内の市場に持ちこまれる天然ゴム・タイヤ製品は森林破壊に加担していないことの証明が義務付けられることとなりました。
このような状況下、天然ゴムのトレーサビリティおよび持続可能性の向上は喫緊の課題となっています。伊藤忠商事は、その課題解決に向けて、「PROJECT TREE」を通じてサステナビリティ活動を行う人材を増やし、EUDR対応ゴムとなる「TREE+ (プラス) ゴム」の安定供給体制を構築しました。

住友ゴムグループは、「PROJECT TREE」に参加し、環境・社会への貢献とサプライチェーンの透明性および持続可能性の向上を目指します。SRSGはプロジェクトを通じて、天然ゴムの持続可能性に対するリスクの把握や改善活動、収量増加のためのキャパシティビルディングなど、小規模農家の支援活動を推進します。また、同社は「TREE+ゴム」の購買を通じて、EUDRにも対応していきます。

伊藤忠商事は、SRSGをはじめとした「PROJECT TREE」参加企業とともに、SDGs #1「貧困をなくそう」、SDGs #8「働きがいも経済成長も」、SDGs #9「産業と技術革新の基盤をつくろう」、SDGs #12「つくる責任、つかう責任」、SDGs #13「気候変動に具体的な対策を」、SDGs #15「緑の豊かさも守ろう」、SDGs #17「パートナーシップで目標を達成しよう」への貢献を果たしてまいります。


(ご参考)
PROJECT TREE専用webサイト
https://project-tree-natural-rubber.com/jp/

図1. PROJECT TREEの取組概念図



図2. スマートフォンアプリ画面

図3. 農園位置情報