東南アジアにおけるキャラクターライセンス事業展開支援について

Rights & Brands Asia Ltd.によるムーミンブランド独占展開地域の拡大

2024年5月9日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、当社の持分法適用会社で、世界的に有名な「ムーミン※1」ライセンスの中華圏における独占展開を進める「Rights & Brands Asia Ltd.(本社:香港、CEO:Bianca Lee、以下「RBA社」)」が東南アジア地域の独占権を追加で獲得したことを受け、同ライセンスの東南アジア展開支援を開始いたします。

東南アジアにおけるアニメ・キャラクターIPの市場は拡大傾向にあり、そのうち日本作品の年平均成長率は2017年から2022年にかけて約10.5%といわれております※2。これは、日本国内の成長率2.5%や、欧州における日本作品の成長率9.7%と比較しても高く、今後も継続して海外での需要が高まっていくことが想定されております。

RBA社は、2021年9月に設立して以来、中華圏におけるムーミンのライセンス事業展開を進め、3Dアニメの放送・配信や、約100社に上るライセンシー企業を通じた商品展開、大手小売での活用等により、ムーミンのブランド力向上に努めてまいりました。今般、中華圏に加え、新たにタイ、シンガポール、マレーシア等、東南アジア10カ国の独占権を獲得し、さらにムーミンブランドの普及を進めていきます。

伊藤忠商事は、これまでRBA社の中華圏におけるムーミンの動画配信や商品展開に加え、日本発のキャラクターIPの現地展開を支援してまいりました。今般、RBA社が新たに獲得した東南アジア地域におけるムーミンのライセンス展開を支援してまいります。具体的には、当社のグローバルネットワークを活かして、現地ライセンシー企業のサポートや、大手小売等との提携を推進すると同時に、今年4月に当社が出資参画したスカパー・ピクチャーズ社※3の取扱い作品等、新規IPの展開も支援してまいります。

昨今、漫画・アニメはサブカルチャーからメインカルチャーに成長し、消費喚起の起爆剤となっています。伊藤忠商事は、本事業を通じてライセンス事業の知見・ノウハウを集積し、当社の強みとする生活消費分野における多様化する顧客のニーズを捉えた新たな商品・サービスの提供に取り組むと同時に、アニメ・キャラクターのさらなる世界展開を目指してまいります。

  • ※1ムーミンについて:フィンランドの国民的作家・画家であるトーベ・ヤンソン(1914年-2001年)によって生みだされた作品。
  • ※2Grand View Researchより
  • ※32024年3月25日 当社プレスリリース
    「アニメ事業への参入について -アニメ製作事業を手がける新会社「株式会社スカパー・ピクチャーズ」に出資-」
    https://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2024/240325_2.html

Rights & Brands Asia Ltd.

所在地 香港
代表 Bianca Lee
設立 2021年9月1日
株主構成 伊藤忠商事38.5%、PPW38.5%、
R&B Licensing Holding(RBS社、MC社によるSPC)23%
事業内容 アジア圏におけるライセンス事業 ※日本を除く