健診データを活用した製薬企業向けマーケティング支援事業の開始について

2025年1月20日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、国内の健診関連事業を展開するウェルネス・コミュニケーションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:松田 泰秀、以下「ウェルネス・コミュニケーションズ」)と、健診データを活用した製薬企業向けマーケティング支援事業を開始しました。

これまで、製薬企業が行うマーケティングは医師を対象とした施策が中心でしたが、昨今の患者を中心とした個別化医療の浸透から、医師だけでなく医薬品の最終使用者である患者視点の施策が求められています。また、コロナ禍による医師と患者の接触機会の減少や医薬情報担当者(MR※1)の訪問規制等の影響により、IT・デジタルを活用した柔軟・効率的なマーケティング施策が期待されており、製薬企業のデジタルマーケティング市場は現状の500億円規模から、将来的に2,000~3,000億円規模の市場へ拡大する余地があるといわれています※2

ウェルネス・コミュニケーションズは、企業の従業員健康診断やストレスチェックの結果を一元管理し、健診データ等の可視化・分析集計・利活用が可能なクラウド型健康管理システム「Growbase」を1,700 社以上の企業に提供し、そこで働く150万人超の従業員の健康管理をサポートしています。

伊藤忠商事は、これまでVTuber※3(Vチューバー)を起用した一般消費者向けのデジタルコンテンツの制作や、医療系人材紹介サービスを手掛けるMRT社※4の医師データベースを活用したプロモーション支援等、製薬企業に対して新たなマーケティング手法を提案してまいりました。
今般、当社とウェルネス・コミュニケーションズは、従業員の健診データを活用し、製薬企業の柔軟で効率的なマーケティング施策の企画・立案・実行を支援します。具体的には、「Growbase」を利用する各企業や健康保険組合の同意のもと、当システムに蓄積されている健診データを用いて製薬企業がアプローチしたい潜在患者に対して、疾患啓発から医療機関の受診までを促す「企業従業員向け健康増進プログラム」を提供します。

伊藤忠商事は、今後も医療・ヘルスケア領域を注力分野と位置付け、患者や医療従事者、医療機関のニーズに応える「マーケットイン」の発想で製薬企業向けに新規サービスの企画・開発を推進していきます。社会に必要とされる医療インフラ実現に貢献できるよう、積極的な事業展開を進めてまいります。

  • ※1Medical Representativeの略称。自社医薬品の品質・有効性・安全性等の情報を扱う医薬品情報の専門家。
  • ※2SMBC日興証券株式会社 株式調査部 「ヘルステック業界アップデート 合従連衡が進むヘルステック、多極化する勢力図と変化軸を考察」
  • ※3モーションキャプチャー等の技術を活用し、2D・3Dのキャラクター(アバター)を用いた動画投稿・配信等の活動を行うバーチャルタレントのこと。
  • ※4医療プラットフォーム事業を展開するMRT株式会社との資本・業務提携について(2024年11月14日 当社公表)
    https://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2024/241114_3.html

ウェルネス・コミュニケーションズ社について

会社名 ウェルネス・コミュニケーションズ株式会社
代表者 代表取締役社長 松田 泰秀
本社所在地 東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル14階
設立年月日 2006年7月3日
資本金 408百万円
URL https://wellcoms.jp/