北米におけるアニメ・キャラクターライセンス事業の展開について

2025年5月20日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、人気キャラクター「おぱんちゅうさぎ」について、北米(米国及びカナダ)地域の商品化に関する権利を取得し、世界最大市場である北米におけるアニメ・キャラクターライセンス事業の展開を開始しました。

北米における日本のアニメ・キャラクター市場は毎年大きく成長しており、市場規模は2030年までに99.4億ドルに拡大し、グローバルの成長を牽引することが予測されます(年平均成長率:北米16.3%、グローバル9.8%)※1。また、近年では、若年層(Z世代、ミレニアル世代)を中心に、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を起点として「かわいい」「おもしろい」コンテンツが爆発的に拡散され、短期間に認知度が拡大するという特徴があります。SNSの性質上、国境の制限なくコンテンツがグローバルに拡散されるため、各国との連携を通じた円滑な商品展開の需要が高まっています。

伊藤忠商事は、2021年9月にアジアにおけるライセンス事業を行う合弁会社Rights & Brands Asia社を香港に設立、2024年5月に同社上海支店を新設し、アニメ・キャラクターライセンス事業を推進しています。また、2024年10月には、クリエイターの「可哀想に!」氏が手掛ける人気キャラクター「おぱんちゅうさぎ」の日本と韓国を除くアジア地域における独占的な商品化に関する権利を取得し、展開を開始しております。「おぱんちゅうさぎ」は、2025年10代女子の人気キャラクターランキング※2で二年連続第一位に選ばれる等、今後も多くのファンを魅了することが予想されます。

今般、当社は、高い成長が見込まれる北米市場でアニメ・キャラクターライセンス事業を開始し、当社ネットワークや現地パートナーとの協業を通じて、アニメ製作事業を手がけるスカパー・ピクチャーズ社※3の取扱い作品や「おぱんちゅうさぎ」等をはじめとした日本発のアニメ・キャラクターの商品展開を進めてまいります。現地のニーズに合わせた迅速な商品展開を推進するとともに、巨大市場であるアジアと北米においてキャラクターライセンスを効率的に管理することで、日本のアニメ・キャラクターの円滑なグローバル展開を促進してまいります。

伊藤忠商事は、経営方針「The Brand-new Deal~利は川下にあり~」を掲げています。本事業を通じてライセンス事業の知見・ノウハウを集積し、当社の強みとする生活消費分野における多様化する顧客のニーズを捉えた新たな商品・サービスの提供に取組むと同時に、アニメ・キャラクターのさらなる世界展開を目指してまいります。