千里蓄電所の商業運転開始について

2025年8月20日

伊藤忠商事株式会社(代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)、大阪ガス株式会社(代表取締役社長:藤原 正隆、以下「大阪ガス」)、および東京センチュリー株式会社(代表取締役社長:藤原 弘治、以下「東京センチュリー」)が共同出資する千里蓄電所株式会社が、本日、系統用蓄電所(以下「千里蓄電所」)の商業運転を開始しました。

近年、再生可能エネルギー(以下「再エネ」)の導入拡大に伴い、再エネの出力変動を補完できる蓄電池の必要性が高まっています。系統用蓄電池は、電力系統に直接接続した蓄電池を充放電させることで電力需給の安定化に寄与します。
千里蓄電所は、大阪ガスネットワーク株式会社が所有する千里供給所(大阪府吹田市)に位置する、定格出力11MW、定格容量23MWhの蓄電所です。2023年4月に一般社団法人環境共創イニシアチブが公募する「令和4年度補正再生可能エネルギー導入拡大に資する分散型エネルギーリソース導入支援事業費補助金(系統用蓄電システム・水電解装置導入支援事業)」の採択を受け、全ての工事、手続きを完了し、本日商業運転を開始しました。

伊藤忠商事、大阪ガス、および東京センチュリーは、系統用蓄電池事業の拡大を通じて、再エネの導入加速と電力系統の安定化に貢献するとともに、社会課題である脱炭素社会の実現に取り組んでまいります。

事業概要

事業者 千里蓄電所株式会社
所在地 大阪市中央区道修町三丁目5番11号
代表者 代表取締役社長 松井 宏樹
設立日 2023年5月29日
蓄電所所在地 大阪府吹田市山田北18-1
大阪ガスネットワーク株式会社千里供給所内
定格出力 11MW
定格容量 23MWh
電池方式 リチウムイオン電池
敷地面積 約2,200m2
出資者
主な役割
伊藤忠商事   :蓄電池・PCSの調達、メンテナンス
大阪ガス    :蓄電池の運用、電力市場での取引
東京センチュリー:事業性評価、事業会社運用のサポート

蓄電池事業に関する各社の取り組み

伊藤忠商事 伊藤忠商事は、遠隔制御ソフトウエアを搭載した家庭用蓄電池によるデマンドレスポンス事業の拡大、自社の大型蓄電システムとAIによる電力需給予測を活用した系統用蓄電池プロジェクトへの参画、官民連携ファンド運営による蓄電所の普及促進等により、電力の「調整力」を創出し、再エネの導入拡大に資する取り組みを加速しています。
大阪ガス Daigasグループは、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを進めており、蓄電池事業においては、系統用・再エネ併設型をあわせて2030年度までに蓄電池運用規模1,000MW(意思決定済の案件を含む)を目指します。千里蓄電所は、大阪ガスとして国内で初めて商業運転を開始する系統用蓄電所で、これまで培ってきた電力トレーディングの知見を活かし、電力系統の安定化に貢献します。
東京センチュリー 東京センチュリーは、「中期経営計画 2027」における成長戦略の一つとして「蓄電池発電所の新設および運用」を掲げており、系統用・併設型ともに取り組みを加速してまいりました。更なる蓄電所事業の拡大に注力することで、電力系統の安定化を目指しています。
今後も再生可能エネルギー・分散型電源への取り組みを通じて、環境に配慮した循環型経済社会の実現に貢献します。

会社概要

<伊藤忠商事>

会社名 伊藤忠商事株式会社
本社所在地 東京都港区北青山二丁目5番1号
代表者 代表取締役社長COO 石井 敬太
資本金 253,448百万円
設立日 1949年12月1日
事業概要 繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、情報、金融の各分野における国内、輸出入および三国間取引 等

<大阪ガス>

会社名 大阪ガス株式会社
本社所在地 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号
代表者 代表取締役社長 藤原 正隆
資本金 132,167百万円
設立日 1897年4月10日
事業概要 ガスの製造・販売、電力の発電・販売 等

<東京センチュリー>

会社名 東京センチュリー株式会社
本社所在地 東京都千代田区神田練塀町3
代表者 代表取締役社長 藤原 弘治
資本金 81,129 百万円
設立日 1969年7月1日
事業概要 国内リース事業、オートモビリティ事業、スペシャルティ事業、国際事業、環境インフラ事業