米国・コロラド州における新設太陽光発電所への出資について
2025年12月11日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、欧州大手独立系発電事業者のContour Global社(本社:英国ロンドン)と、米国・コロラド州で開発・建設中のブラック・ホロウ・サン発電所(プラットリバーソーラープロジェクト、発電容量:324MW(直流)/258 MW(交流)、以下「本プロジェクト」)に出資することで合意しました。
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ブラック・ホロウ・サン発電所(プラットリバーソーラープロジェクト) |
本プロジェクトは、日射量が豊富で安定的な発電量が期待できるコロラド州で開発され、地元電力会社とPPA(売電契約)を締結することで、約7万世帯分の消費電力に相当する再生可能エネルギーを供給します。第一フェーズ(185MW(直流)/150MW(交流)分)は、2025年10月に完工し商業運転を開始しました。現在建設中の第二フェーズ(139MW(直流)/108MW(交流)分)は、2026年末の完工を予定しており、両フェーズが稼働すると、コロラド州北部で最大の太陽光発電所となり、年間約600GWhのクリーンな電力を生産する予定です。伊藤忠商事では、北米での電力事業全体で税後利益300億円の達成を目指しており、本プロジェクトへの投資もその一翼を担っています。
伊藤忠商事は、過去20年以上に亘り、米国子会社のTyr Energy, Inc. (以下「Tyr」)を通じて、約15件の再生可能エネルギーを含む計35ヶ所以上の発電所に投資してきました。2023年にはTyrがGeneral Partner (GP)として運営する再生可能エネルギー専用ファンドを設立し、主に国内機関投資家向けに魅力的な投資機会を提供しています。さらに、Tyrの100%子会社で再生可能エネルギーの開発会社であるTyr Energy Development Renewables社は、主に太陽光発電所を中心に約5GWの再生可能エネルギー発電資産の開発を進めています。また、世界最大の独立系発電所運転・保守サービス会社であるNAES社(当社100%子会社)の豊富な知見も活用し、グループ全体で再生可能エネルギービジネスの拡大に取り組んでいます。
伊藤忠商事は、経営方針「The Brand-new Deal~利は川下にあり~」のもと、市場や社会・生活者など、さまざまなステークホルダーの声に耳を傾けて、「SDGsへの貢献・取り組みの強化」を積極的に推進しています。今後も再生可能エネルギー事業の拡大を通じて、脱炭素社会や持続可能な地域社会の実現に貢献してまいります。
米国における当社の再生可能エネルギー事業ポートフォリオ
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