国内のアニメ・キャラクター商品の海外流通支援について
台湾大手オンライン流通事業者PChome Bibian Inc.との資本・業務提携
2025年12月25日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、台湾大手ECモールを運営するPChome Online Inc.グループ傘下で、台湾などの消費者が手軽に日本や海外の商品を購入できる代理購入サービス「Bibian 比比昂(ビビアン)」を運営するPChome Bibian Inc.(本社:東京港区、CEO:羅 薇琳、以下「Bibian社」)と資本・業務提携いたしました。
近年、日本アニメの海外配信の拡大や、キャラクターのSNSを通じた海外での露出機会の増加により、海外市場における日本のIPコンテンツ※1への関心が高まっています。一部の有力なIPコンテンツは、IPホルダー(権利保有者)や現地エージェントなどと連携し、関連商品を海外で積極的に展開しています。一方で、その他の多くのIPコンテンツは、IPホルダーの海外ネットワーク不足や、エージェントが有力IPコンテンツとの取組を優先する傾向があることから、効果的な海外展開ができていないという課題を抱えています。
Bibian社は、台湾最大級の越境代理購入サービス「Bibian 比比昂」を運営しています。同社は、①約1億点の国内商品を取り扱う豊富な商品数、②台湾のユーザーが競争力の高い送料で利用できるBibian独自の越境物流網、③約1,300万人の台湾ユーザーを抱えるPChomeグループ経済圏を活用したマーケティング機能を強みとしています。さらに、同社の取扱高の約40%は日本のアニメ・キャラクター関連商品が占めており、日本のIPコンテンツと台湾の消費者をつなぐ重要な役割を担っています。
伊藤忠商事は、今回の資本・業務提携を通じて、台湾展開を希望する日本のIPコンテンツ事業者に「Bibian 比比昂」を紹介し、効率的な海外市場への流通拡大を支援します。日本のIPコンテンツ関連商品を取り扱う国内EC事業者は、「Bibian 比比昂」を活用することで、追加の物流手配や、販売価格を引き下げた卸売契約などを行うことなく、台湾の購入希望者に商品を届けることが可能となります。
さらに、当社の海外ネットワークを活用し、Bibian社の越境代理購入サービスの台湾以外の海外市場への展開を支援することで、これまで海外展開の機会が限られていたIPコンテンツが、安心してグローバル市場に進出できる体制を構築してまいります。
伊藤忠商事は、経営方針「The Brand-new Deal~利は川下にあり~」を掲げています。本提携を通じて、IPコンテンツ事業に関する知見・ノウハウを集積し、当社の強みとする生活消費分野において、多様化する顧客のニーズを捉えた新たな商品・サービスの提供に取り組むとともに、アニメ・キャラクターのさらなる世界展開を支援してまいります。
- ※1知的財産権(IP:Intellectual Property)によって保護された、具体的な創作物やコンテンツを指す。
越境代理購入サービス「Bibian 比比昂」のサービスイメージ図
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Bibian社について
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| 会社名 | PChome Bibian Inc.(比比昂株式会社) |
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| 所在地 | 東京都港区芝5-29-19PMO田町IV 2F |
| 代表者 | 羅 薇琳 |
| 事業内容 | 越境EC事業(EC販売、輸出手続き代行、通関、等) |
| URL | https://www.bibian.co.jp/ |
