米国の大手航空機リース会社Aviation Capital Group LLCの共同経営に参画
戦略パートナー東京センチュリーとの協業深化により、航空機バリューチェーン事業を新たな収益の柱へ
2026年8月3日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、米国の世界大手航空機リース会社であるAviation Capital Group LLC(以下「ACG」)の共同経営に参画することを決定しました。これは、戦略パートナーである東京センチュリー株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長CEO:藤原 弘治、以下「東京センチュリー」)が100%出資するTC Skyward Aviation U.S., Inc.の持分50%を取得することにより、ACGに出資参画するもので、これにより伊藤忠商事と東京センチュリーは、ACGの共同経営体制に移行することで合意しました。
取得総額は約19億4,600万米ドルを見込んでいます。さらに、ACGの資本再編を契機に、東京センチュリーの財務基盤強化と両社の中長期的な関係強化を図るため、伊藤忠商事は東京センチュリーが発行する社債型種類株式100億円を引き受け、資本面での連携もより一層深めてまいります。これらの手続きは、関係当局の許認可等を前提に、社債型種類株式の引受けは2026年度第2四半期中、ACGへの出資参画は2026年度第3四半期中に完了する予定です。
ACGの成長と業界地位の一層の向上に向けて
伊藤忠商事は、航空旅客需要の中長期的な伸長を背景に航空機リース市場が今後も拡大すると見込んでいます。そのため、航空関連事業を重点的な成長領域と位置付け、今回のACGの共同経営参画を通じて、この分野におけるプレゼンスの強化を目指します。ACGは1989年設立された、新世代機材を中心とした質の高い航空機ポートフォリオを有する世界有数の航空機リース会社です。現在、保有・管理する航空機の数は世界第9位、世界50ヵ国の航空会社90社にリースを提供し、その事業規模と実績がACGの強みとなっています。
伊藤忠商事は、ACGへの出資と東京センチュリーとの共同経営体制の確立を通じて、ACGを戦略的に重要な航空関連事業の中核プラットフォームと位置付け、管理機材ポートフォリオの更なる拡充や事業のスケール拡大を図ることで、業界での地位向上と新たな収益基盤の確立を目指してまいります。
|
|
伊藤忠商事の航空機バリューチェーン成長戦略
伊藤忠商事は、機体調達からリースの組成、機体販売・管理までを自社で一貫して手掛けるだけでなく、航空機部品販売や整備といったアフターマーケット領域にも事業を拡大しています。これにより、機体調達から投資家向けの販売まで、幅広いバリューチェーンを構築し、一気通貫したトレードを推進してきました。
現在、世界各国のエアライン向けに90機を超える航空機やエンジンのリース事業を展開しています。さらに2025年には、事業拡大の一環として、国内の航空機リース専業会社「IC Aero株式会社」を設立し、事業基盤を強化しています。また、アブダビおよびアイルランドを拠点に、中古機投資のアセットマネジメント事業を展開する「Sirius Aviation Capital Holdings Limited」にも経営参画することで、グローバルな事業展開を進めています。アフターマーケット領域では、2024年にアイルランドのKillick Aerospace Limitedへ出資し、航空機中古部品販売やOEMのディストリビューター事業にも取り組んでいます。
これらの取組みにより、世界第9位のACGを「航空機アセットプラットフォーム」とし、成長が期待される航空機リースを起点に、中古機トレード、エンジン・部品販売、整備(MRO)、さらには航空機周辺への投資まで、一貫した航空機バリューチェーン事業を新たな収益の柱として拡大してまいります。
東京センチュリーとのバリューチェーン共創・シナジー
伊藤忠商事は、東京センチュリーおよびACGが持つ航空機バリューチェーンを活用し、以下の領域での取組みを加速させ、業界内での更なるプレゼンスの強化を図ってまいります。
・国内客先向け航空機トレードの協業による販売の強化・拡大
・伊藤忠商事のプレゼンスを活用した中古機市場における機体売却オプションの拡大
・各社ネットワークの活用による、航空機のライフサイクルを通じた収益機会の創出
|
|
ACG株式取得ストラクチャ概要
|
|
資本関係の強化(社債型種類株式の引受)
伊藤忠商事は東京センチュリーとの間でこれまでZAXIS Finance(北米の建設機械向けファイナンス)、伊藤忠TC建機、Isuzu Finance of America(北米市場におけるいすゞ車の販売金融会社)、PT Hexa Finance Indonesia(インドネシアの建設機械向けファイナンス)、Overland Capital Partners(北米再生可能エネルギーファンド)など、多様な分野で協業を進めてまいりました。今回、ACGの共同経営参画に加え、東京センチュリーが発行する社債型種類株式100億円の引き受けを実施します。本引受は、ACGの資本再編に合わせて東京センチュリーの自己資本や財務基盤を強化し、両社の共同経営体制を資本面から支える戦略的な取組みです。
これらの施策を通じて、伊藤忠商事は東京センチュリーとの戦略的パートナーシップをさらに深化させるとともに、航空機バリューチェーン事業における中長期的な収益基盤を確立し、企業価値の持続的な向上に貢献してまいります。
詳細は、適時開示をご参照ください。( https://www.itochu.co.jp/ja/files/20260803_J_2.pdf
)
