モロッコ王国初の統合型廃棄物処理発電事業に参画
コンセッション契約および売電契約を締結
2026年8月4日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、Kanadevia Inova社およびNareva社と共に、モロッコ王国カサブランカ市において、同国初となる統合型廃棄物処理発電事業を推進します。本事業は、年間150万トンの一般廃棄物を処理し、約100万人分の年間消費電力を賄う国家的インフラプロジェクトです。このたび、カサブランカ市政府とのコンセッション契約、ならびにモロッコ水・電力公社(ONEE)、公共サービス会社(SRM Casablanca-Settat)との売電契約を締結し、33年6ヶ月にわたる事業運営権(建設を含む)を取得しました。当社は英国子会社I-Environment Investments Ltd.を通じて、事業主体であるAl Beida Clean Power社に出資参画します。
モロッコでは、人口増加や経済成長、都市部への人口流入により廃棄物の量が急増し、廃棄物処理能力の不足やエネルギー自給率の向上が喫緊の課題となっています。本事業は、廃棄物の適正処理、埋立量削減、エネルギー回収、化石燃料の代替を、一体的に実現する国家プロジェクトです。適正な廃棄物処理と埋立量削減を通じて、33年6ヶ月で最大1億2790万トンのCO₂排出を回避できる見込みであり、同国の廃棄物処理課題の解決、エネルギー自給率の向上、脱炭素社会の実現に大きく貢献します。
本事業では、カサブランカ市で年間約150万トン排出される一般廃棄物を全量焼却し、その余熱を活用して発電(発電容量:115MW)を行います。また、既存のメディウナ最終埋立処分場の運営・閉鎖・管理に加え、新たな最終埋立処分場を建設・運営します。さらに、埋立場から発生するメタンガスを利用したメタンガス発電施設(発電容量:4MW)の新設・運営や、余剰地を活用した太陽光発電施設(発電容量:50MW)の新設・運営も計画しています。これら複数の発電方式を組み合わせた大規模な統合型廃棄物処理発電事業は、モロッコでは初めての試みとなります。施設全体の発電容量は、カサブランカ市人口の約4分の1に相当する、約100万人分の年間消費電力を賄う規模となります。
伊藤忠商事はこれまで英国、セルビア、ドバイなどで廃棄物処理発電事業を展開してきました。今後も環境負荷の低減やクリーンエネルギー需要の拡大が見込まれる中東欧、アフリカ、中近東およびアジア地域での事業展開を強化してまいります。また、ESG先進企業として、廃棄物処理分野での取り組みを拡大し、SDGsの5つの目標達成にも寄与することで、持続可能な地域社会の実現と地球環境への負荷軽減に貢献してまいります。
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各社概要
●Kanadevia Inova社について
スイスのチューリッヒに拠点を置くKanadevia Inova社は、カナデビア株式会社グループの一員であり、廃棄物処理発電施設やバイオガスプラントの世界的なリーディングカンパニーとして、欧州や北米を中心にプラントの建設から運営まで幅広く事業を展開しています。
カナデビア株式会社およびKanadevia Inova社の詳細については以下のリンクをご覧下さい。
https://www.kanadevia.com/
https://kanadevia-inova.com/
●Nareva社について
モロッコのカサブランカ市に本社を置くNareva社は、モロッコを代表する王族系財閥Al Madaグループ傘下の大手エネルギー・環境インフラ企業です。同国を中心にアフリカ全土で再生可能エネルギーや水インフラ開発・運営事業を拡大しています。
Nareva社の詳細については以下のリンクをご覧下さい。
https://www.nareva.ma/en/home/
