伊 Aquafil 社・旭化成と、廃ナイロン・植物由来の3Dプリンター向け樹脂材料において、協業を本格的に開始

2024年10月29日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、世界的なリサイクルナイロンブランド「ECONYL® (以下「エコニール」)」を展開するAquafil S.p.A.(本社:イタリア、CEO:Giulio Bonazzi、以下「Aquafil社」)、及び旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:工藤 幸四郎、以下「旭化成」)と、3Dプリンター向け樹脂材料における協業を開始しました。

伊藤忠商事は2022年3月にAquafil社への資本参画を行い、同社と共同で使用済み漁網を含む廃ナイロンの回収、「エコニール」の販売、及びアパレル・カーペット分野以外の新規用途開発に取り組んできました。直近では、Aquafil社の高い製造技術と伊藤忠商事が持つナイロン分野の知見・ネットワークを掛け合わせ、従来のリサイクルナイロンでは強度や染色性等の課題で製品化が困難だった漁網を開発(※1)するなど、「エコニール」の用途拡大に努めてまいりました。

環境に配慮した素材はアパレルや生活用品にとどまらず、自動車業界等、様々な産業においてニーズが高まっており、今般、「エコニール」と旭化成が製造するセルロースナノファイバー(以下「CNF」)を組み合わせた3Dプリンター向けの樹脂材料を、3社協業で新たに開発しました。旭化成の「CNF」は主に植物由来の天然繊維(コットンリンター)から作られる素材で、高い強度に加え、高耐熱、軽量かつ耐久性があることが特長です。今般開発した樹脂材料は、自動車・航空業界といった高い強度、耐熱性などの機能が求められる高性能プラスチック分野での活用も期待されています。

今後も伊藤忠商事は、国内外の企業とのパートナーシップのもと、持続可能な循環型社会の構築に貢献します。

CNFを用いた3Dプリンター向け樹脂フィラメント(※2)

本開発品は以下の展示会に出展いたします。
2024年10月29~31日 サステナブルマテリアル展(日本・幕張メッセ)
https://www.material-expo.jp/hub/ja-jp/exhibit/susma.html

旭化成株式会社について

会社名 旭化成株式会社
所在地 東京都千代田区
代表者 代表取締役社長 工藤 幸四郎
設立 1931年5月
事業内容 化学、繊維、半導体・電子・電気機器、薬品、医療用機器・医療関連の製造及び販売
URL https://www.asahi-kasei.com/jp/