東シベリア-日本間のブルーアンモニアバリューチェーン事業化調査フェーズ2を開始
2021年7月7日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、イルクーツク石油会社(以下「IOC」)、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「JOGMEC」)、東洋エンジニアリング株式会社(以下「TOYO」)と共同で、東シベリアと日本間のブルーアンモニアバリューチェーン構築に向けて2020年度実施のフェーズ1に続きフェーズ2として事業化に向けた詳細検討を実施することで合意しました。伊藤忠商事とTOYOはフェーズ1同様JOGMECの委託調査として実施し、東シベリアでIOCが産出する天然ガスをアンモニアに変換し、日本へ輸送するバリューチェーンのマスタープランを構築します。
フェーズ2では、東シベリアから日本への大規模なブルーアンモニアバリューチェーンの事業化に向けて、IOCの 東シベリアの油田で産出される天然ガスから水素、さらにはアンモニアを製造するための概念設計を行います。この概念設計では、生産過程で排出するCO2を同社が東シベリアに保有する油田増産のためのCO2-EORを組み合わせることを想定しています。またアンモニア内陸輸送については鉄道とパイプラインの適用を検討します。これらについて、事業化の時間軸を踏まえた段階的なアプローチを立案します。
伊藤忠商事は原油、石油製品、LNG、LPG等の豊富な貿易実績を有し、物流最適化のための知見に加え、東シベリアでの原油の探鉱・開発・生産でIOCとの協業中です。脱炭素社会を目指す中で今後燃料としての新たな市場が期待されるアンモニアの生産、効率的な輸送を実現して、日本市場にブルーアンモニアを安定供給することを目指します。
各社が保有する技術、知見を活かした連携により、東シベリア-日本間のブルーアンモニアバリューチェーンを確立し、火力発電所や船舶等の燃料分野の脱炭素化施策として有望視されているブルーアンモニアを日本やアジアに燃料として導入することで、温室効果ガス削減への取り組みを通じて持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
ご参考:脱炭素化社会実現を目指した東シベリア-日本間のアンモニアバリューチェーンの共同事業化調査に合意
https://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2020/201224_2.html
東シベリア-日本間のアンモニアバリューチェーン概要図
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