微細藻類ユーグレナ海外培養実証事業の開始について

2020年10月5日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:鈴木善久、以下「伊藤忠商事」)が株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲充、以下「ユーグレナ社」)等と共に推進する飼料用及びバイオ燃料用微細藻類ユーグレナの海外培養実証事業が、NEDO事業「バイオジェット燃料生産技術開発事業/微細藻類基盤技術開発/微細藻バイオマスのカスケード利用に基づくバイオジェット燃料次世代事業モデルの実証研究」として採択されました。昨年来報道発表して参りました以下一連の取組を、今後はNEDO事業として推進して参ります。

〇株式会社ユーグレナとの微細藻類ユーグレナ海外培養実証事業開始に向けた覚書の締結について
2019年6月19日 https://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2019/190619.html
〇ミドリムシ海外培養実証事業の開始について 
2019年11月27日 https://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2019/191127.html

微細藻類の培養に適したインドネシアにおいて、培養実証設備の建設、微細藻類の収穫や藻油の抽出、残渣の利活用に必要な技術の開発などを、各業界の知見を集め万全のチーム体制で実施して参ります。
伊藤忠商事はバイオジェット燃料に関する政策動向調査、養殖用飼料に関する市場調査、原料調達や製品輸送に係るコスト評価、環境性評価、並びにサプライチェーン全体の事業性評価を担当します。

事業期間 2020年度~2024年度(委託事業 但し2023年度以降は助成事業予定)
事業規模 詳細非開示。委託事業および助成事業の総事業費は5~30億円を想定。
(※)上記金額は今後の審査や国の予算変更等により減額されることがあります。
共同委託者名 株式会社ユーグレナ、株式会社デンソー、伊藤忠商事株式会社、三菱ケミカル株式会社
再委託者名 三菱化工機株式会社、東京海洋大学、ガジャ・マダ大学(左記3社はユーグレナ社からの再委託)、
中央大学(三菱ケミカル株式会社からの再委託)

なお、微細藻類ユーグレナは、光合成により二酸化炭素を吸収するとともに、酸素を発生させながら炭素を蓄え、成長するという特徴を有しています。本実証事業では隣接する石炭火力発電所から排出される二酸化炭素を微細藻類ユーグレナの光合成に活用するため、非化石燃料の開発に繋がるだけでなく、既存の発電所における二酸化炭素排出量の削減にも寄与することができます。

伊藤忠商事は本事業を通じて、ユーグレナ社及び共同実施者各社とともに、国連が採択した『持続可能な開発目標(SDGs)』に資する取り組みとして、世界の持続可能な発展に貢献して参ります。