東京の街を舞台に繰り広げられるデザイン＆アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO 2022」。その一部として、廃棄材を再生して生まれ変わらせたサステナブルなデザイン＆アートがお楽しみいただける『～DESIGNART TOKYO 2022 at ITOCHU SDGs STUDIO～めぐる、つなぐ、はじまる展』をITOCHU SDGs STUDIOにて10月21日から11月6日まで開催しました。

ITOCHU SDGs STUDIOの施設コンセプトである“わたしが夢中のSDGs、はじまる”にあう3点の作品を展示しました。

① Ao.（アオ）

会場に入るとすぐに目にとまる、おしゃれな色合いの木の椅子。こちらは、廃棄された木製家具と東京で伐採・製材された無垢の木材を再構成することで生まれ変わったハイブリッドな藍染め家具「Ao.Re:(アオリ)」です。古材だからこそ溢れる木の温もりと丁寧に塗られた藍染による深いブルーがぴったり合っていて、とても味わい深いです。

奥にはテーブルセットの展示も。どの家具も丁寧に仕上げられていて、廃棄された家具とは思えない、新しいデザインとなって生まれ変わります。過去にこの家具を作った職人さんの想いが今の職人さんに受け継がれていることを感じます。

② Konel（コネル）

「誰かの人生とともに過ごした衣服をただ捨ててしまうのではなく、また誰かの人生を支える役目を与える」という「Konel」のコンセプトのもと、廃棄衣類からできた板材で作られたおしゃれな下駄「QUON」が展示されています。

もともと衣服であったものが、まったく違う素材の板材に変わることに驚きます。使用する衣服により板材の色も様々で、世界にひとつだけの柄の下駄が展示されています。一見落ち着いた色に感じますが、よく見るとカラフルでファッションとしても楽しめるデザイン。また、「QUON」はすり減った歯を交換できる構造で作られているので、長く履き続けることができます。

会場の奥には、色とりどりなレコード盤が並んでいます。こちらは、「触り心地を再生する」をテーマに利用済みや廃棄されたファブリックからレコード盤を作り、再生することで、布から生まれる多様な音を楽しむ体験型の展示「ファブリック・レコード」です。よく見ると1枚1枚に音のタイトルが書かれています。

実際にその場にあるレコードプレイヤーで音を聴くこともできました。布の音を聴くという体験は初めてだったのでとても興味深かったです。様々なレコード盤を試してみましたが、1枚1枚音が違い、面白い体験ができました。
リサイクルと聞くと、同じ素材同士で行われるものと考えがちですが、異素材を合わせることで新しいものに生まれ変わることを知りました。様々なリサイクルの形があるので、いらなくなったものをすぐに捨ててしまうのではなく、何か活用できることがないかと捨てる前に一度考えてみていただければと思います。

［DESIGNART TOKYO］とは？
DESIGNART TOKYOは、「INTO THE EMOTIONS ~感動の入口~」をコンセプトに、2017年にスタートしたデザイン＆アートフェスティバルです。世界屈指のミックスカルチャー都市である東京を舞台に、世界中からインテリア、アート、ファッション、テクノロジー、フードなど、多彩なジャンルをリードする才能が集結し、都内各所で多彩な展示を開催します。

オフィシャルサイトURL：http://designart.jp/designarttokyo2022/

■概要
「〜DESIGNART TOKYO 2022 at ITOCHU SDGs STUDIO〜めぐる、つなぐ、はじまる展」
主催：DESIGNART TOKYO 2022
開催期間：10月21日（金）～11月6日（日）
営業時間：11:00～18:00
料金：入館料無料
開催場所：ITOCHU SDGs STUDIO
住所：東京都港区北青山2-3-1 Itochu Garden B1F
休館日：毎週月曜日
※月曜日が休日の場合、翌営業日が休館