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「FRaU SDGs」。それは、講談社「FRaU」が2018年に女性誌で初めて、一冊まるごとSDGsに特化した雑誌。以来、号を重ねながら確実に裾野をひろげています。そんなFRaU独自の視点で、伊藤忠商事のSDGsへの取り組みをご紹介します。

いただきますの前、ごちそうさまの先。

目の前にある「おいしい」を見つめ直す
3つの“きっかけ”

いただきますの前、ごちそうさまの先。

食べること。それは、生きていくうえで欠かせない行為でありながら、日常として当たり前のように存在する。ごはんを食べて「おいしい」と感じられるのは、とても豊かですばらしいこと。では、その「おいしい」は、誰の手でどのようにしてつくられているのだろう? ITOCHU SDGs STUDIOにて開催中のイベント「いただきますの前、ごちそうさまの先。展」では、目の前にある「おいしい」を見つめ直す3つの“きっかけ”を展示。「おいしいってなんだろう?」自分なりの答えを探ってみよう。

いただきますの前、ごちそうさまの先。

ITOCHU SDGs STUDIOとは 

伊藤忠商事が取り組むSDGsアクションのひとつとして2021年4月に開設。生活者が社会課題を身近に捉えるためのきっかけづくりの場として、「知る・学ぶ・買う」モノ・コトを発信。

・SDGsをさまざまな角度から切り取った情報発信・体験の場をつくり、「人と商いと地球」をつなぐカルチャープラットフォームの構築。

・SDGsに関する活動を行う団体などへ、展示スペースおよびSNS発信などの撮影スペースを無償で提供。(年6回程度の企画展を開催予定)

・ラジオブース設置および伊藤忠商事冠番組「J-WAVE SELECTION ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE」における世の中の「SDGs」の取り組みを発信。(番組ナビゲーター:SHELLYさん)

詳しくはこちらをチェック!

11月14日(日)までの期間限定!
いただきますの前とごちそうさまの先には何がある?

朝起きて飲む一杯のコーヒーも、ランチで食べた定食も、いつものスーパーで買う野菜や果物……その「おいしい」一口は、料理をつくる人、野菜を栽培する人、食材を売る人、育てる人など、想像をこえる多くの人たちの手でつくられている。そして、その恵まれた豊かな食の裏側では、フードロス問題や気候変動への影響など、深刻な被害が広がりをみせている。「いただきますの前、ごちそうさまの先。展」では、これから先も「おいしい」を守り続けるために知っておきたいさまざまな知識について触れることができる。

DATA

「いただきますの前、ごちそうさまの先。展」

日時:11月14日(日)まで

場所:東京都港区北青山2丁目3−1「ITOCHU SDGs STUDIO」

時間:11:00〜18:00

休館日:月曜

【「おいしい」をみつめ直すきっかけ1】お弁当

自分にとっても、地球の未来にとっても、ポジティブな未来につながる3種類のお弁当を期間限定で販売。食べることは、生活そのもの。生命の源だからこそ、こだわって選びたい。体にも環境にもやさしい食材、大きすぎたり、形が少しゆがんでいるというだけで捨てられてしまう規格外の野菜を選んでみるのもいい。お弁当を通して、地球を変えるアクションは、身近にあることに気づかせてくれる。

【〜10/31】発酵調味料を使った和のおかずが楽しめる「発酵美容弁当」

「発酵美容弁当」1000円(税込)
「発酵美容弁当」1000円(税込) 

<メニュー>

・塩麹さけ

・玄米と青大豆のひじきご飯

・しょうゆ麹漬けゆで卵

・青菜と豆もやし、しめじの塩麹ナムル

・ピリ辛こんにゃく

・パプリカのマリネ

環境に配慮した暮らしや活動を行うITOCHU SDGs STUDIO エバンジェリストでもある冨永愛さんプロデュースのお弁当。腸活に効果的かつ肌にもいいとされる発酵食品に注目してきた冨永さんは、食べるものから身体がつくられるという理念のもと、6種類のおかずすべてに発酵調味料を使用。さらに祖母の教えであるという健康的な日本の伝統食の頭文字「まごわやさしい」にちなんだ食材をバランスよく堪能できる。「私の普段の食べ方や、おいしい調理の仕方で味わっていただきたい。ぜひ、ご家庭にも取り入れてみてください」(冨永愛)。

【11/2〜11/7】現在と未来。時空をこえた食材選びに注目「ミライ弁当」

「ミライ弁当」1000円(税込)
「ミライ弁当」1000円(税込) 

<レシピ>

【現在・左】

・鶏肉の唐揚げ タルタルソース

・3色そぼろご飯(白米、鶏そぼろ、たまご、桜海老とイカスミのふりかけ)

・古来種野菜のマリネ(清内路南瓜のロースト、じんごえもん芋のコンフィ、琴畑丸カブ、小田切大根とホタテのマリネ)

・杉箸赤かぶのピクルス

【未来・右】

大豆ミートの唐揚げ タルタルソース

3色そぼろご飯(こんにゃく米、大豆ミートそぼろ、代替たまご、コオロギのふりかけ)

野菜のマリネ(カボチャのロースト、里芋のマッシュポテト、ミニ野菜のディップ、MSC認証ホタテのマリネ)

・紅芯大根のピクルス

※この製品で使用されているホタテは、MSC(海洋管理協議会)の基準に則り第三者によって認証された、持続可能で適切に管理された漁業で獲られた水産物です。

東京・関西を中心にケータリングフードサービスを行う「CRAZY KITCHEN」がプロデュース。向かって左を【現在】、右を【未来】と仮定。どちらもおかずの種類は唐揚げ、3色そぼろ飯、野菜のマリネの3品。鶏肉やたまごなど定番食材を使った【現在】に対し、【未来】は大豆ミートや代替たまご、こんにゃく米など、まだなじみのない植物由来の食材をベースにアレンジ。常識をくつがえす新感覚の「おいしい」を、ぜひ味わっていただきたい。

【11/9〜11/14】廃棄予定の食材を活用したサンドイッチがおいしい「すてない弁当」

「すてない弁当」と廃棄予定のバナナを使ったケーキのセット 1000円(税込)
「すてない弁当」と廃棄予定のバナナを使ったケーキのセット 1000円(税込) 

<レシピ>

・パンの耳を使ったサンドイッチ2種

シロチョウザメのフィレオフィッシュサンド(レタス、紫キャベツのマリネ、タルタルソース)

イノシシのハンバーグサンド(トマト、レタス&ケール、たまご、りんごのコンポート、ソース)

・規格外野菜のマリネ(しめじ、エリンギ、しめじの株元、大葉のジェノベーゼ)

・規格外にんじんのキャロットラペ

食の流通や取引をスムーズに行うため定められた、形・色・傷の有無などの厳しい規格から外れた野菜や果物、キャビアを採ったあとに廃棄されてしまうシロチョウザメや害獣として駆除されてしまうイノシシなど、さまざまな理由から廃棄される食材を使ったサンドイッチボックス。本来ならば廃棄されるバナナをつかったケーキがセットでついてくる。バナナは、フルーツロスを生まない取り組みを積極的に行う世界最大の青果物メーカー「Dole」のもの(Dole「もったいないバナナ」のくわしい活動はこちらをチェック!)。世界のなかでも日本のフードロス問題はとくに深刻で、年間6百万トン以上ものまだ食べられる食材が廃棄されている。本来捨てられていた食品を活かした食べ物を選び、購入することは、フードロス削減につながる意外と簡単なアクションといえる。プロデュースは「ミライ弁当」と同じく「CRAZY KITCHEN」。

いただきますの前、ごちそうさまの先。 いただきますの前、ごちそうさまの先。

お弁当を包む風呂敷は、「いただきますの前、ごちそうさまの先。展」のオリジナル。使った箸は専用の箱に入れて持ち帰り、繰り返し使うことができるほか、おしぼりは箸の端材でつくられたパルプを、包装には木材から作られるパルプが原料のバイオマスフィルムを使用。使い捨てではなく繰り返し使える素材を、廃棄せざるを得ないものには再生素材を活用するなど、無駄を生まない循環型の仕組みになっている。

【「おいしい」をみつめ直すきっかけ2】食にまつわる世界の課題を可視化!

つやつやのリンゴや真っ直ぐに伸びたきゅうり……スーパーに並ぶ美しい野菜や果物の裏に広がる、人目につかないまま廃棄される食材があること。お肉を生産する過程で発生するCO2が気候変動を引き起こす要因のひとつであること。コーヒーやカカオなどの輸入食材が安価で購入できるのは、生産者の利益が守られていない可能性があること。今、日本のみならず世界が抱える食にまつわる課題を可視化。

いただきますの前、ごちそうさまの先。

【「おいしい」をみつめ直すきっかけ3】展示された「おいしい」をその場で体験!

いただきますの前、ごちそうさまの先。

会場に展示された数々の「おいしい」をその場で体験できるガチャを設置。規格外の果物をつかったドリンク、話題の昆虫食の試食、廃棄予定の食材や商品をお得に購入できるクーポンなどを封入したガチャが楽しめる。
「ITOCHU SDGs STUDIO」の公式インスタグラム(@itochu_sdgs_studio)をフォローすれば、誰でも参加することができる。

景品には、天然素材でできた出汁をコーヒーのようにドリップして楽しめる「しまんと百笑かんぱに」の「ORIGINAL DASHI DRIP」や、ワインをつくる工程で出たぶどうの搾かすから作られた「グレープシードオイル」など、サステナブルな生産背景を持つ14の「おいしい」が用意されている。

イベントは、11月14日(日)まで開催中。ただ「おいしい」で終わらせず、「おいしい」の背景を知ることは、よりよい地球をつくる大きな一歩。知りたいと思って行動すれば、選択肢はいくらでもあることに気づかされるはず。

撮影/村田克己 取材・文/大森奈奈

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