そもそも総合商社とは?
総合商社のビジネスモデル
総合商社の機能を支える優位性として、①様々な事業活動を通じて培ってきたビジネスノウハウ、②幅広い事業分野における顧客やパートナーとの繋がり、③グローバルな物流や情報のネットワーク、④あらゆるビジネスの可能性を拡大する豊富な資金力や高度な企画力等があると考えられています。
一般的に総合商社は、これらの優位性を発揮して、トレードと事業投資の2つを柱とするビジネスを展開していますが、最近では事業投資の割合が大きくなっています。
トレード
総合商社にとってトレードは、伝統的かつ基本的なビジネスです。商品の売買・仲介を通じて顧客やパートナーと関係性を構築し、あらゆる商材の販売チャネルと情報ネットワークをグローバルに張り巡らせています。また、取引先等に対して、例えば、物流や金融等の機能を提供するといった付加価値を創出することで、世界中の様々な取引に貢献しています。
事業投資
総合商社の事業投資は、基本的には継続保有を前提にして、投資先の企業価値向上やシナジーの創出等を図るビジネスです。様々な分野・地域において事業投資を実行し、例えば、川上領域で原材料・商材を調達する、あるいは川下領域で製品・サービスを提供することで、ビジネスを拡大しています。また、投資先に対する経営資源(人材・資金・情報・ビジネスノウハウ等)の投入や事業再編の実行等を通じて、投資先の企業価値向上に取組んでいます。
伊藤忠商事のビジネスモデルと持続的な価値創造
伊藤忠商事は、トレードと事業投資の何れかに傾注することなく、2つのビジネスを両輪とするビジネスモデルを構築しています。また、成功確度の高い知見のある分野・地域を厳選し、外部環境や消費者ニーズの変化に合わせて、ビジネスを面的かつ持続的に拡大・進化させています。
近年は、DXの進展やサステナビリティ意識の高まり等もあり、商流の中心が川下(消費者接点)に移行していますが、伊藤忠商事は、従来の「商品縦割り」型の商流・組織を打破し、「マーケットイン」の発想への転換を図ることで、川下起点・消費者ニーズに合ったビジネスモデルの構築を推進しています。また、継続的な資産入替や新技術・データ活用等により、商流を最適化・効率化することで、資産効率の一層の向上を図っています。
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