事業展開で見るビジネスモデル

当社は、財務・非財務資本を活用し、「強み」を発揮できる領域を中心に面的・連鎖的にビジネスを創造することで、トレードと事業投資における収益力の拡大を目指してきました。
今後は、「稼ぐ、削る、防ぐ」の徹底と共に、川下を起点とした「マーケットイン」の発想に立脚した事業変革等を通じ、シナジーの最大化やビジネスのバージョンアップを図ることで、持続的な価値創造を実現していきます。

STEP 1:トレードや事業投資を通じた「面」の組成

積み上げてきた財務・非財務資本を活用し、トレードと事業投資を両輪としてビジネスを展開しています。培ってきたビジネスノウハウや顧客・パートナー資産を駆使することで、付加価値の創出によるトレードの拡大や、知見があるリスクコントロール可能な領域への事業投資等に繋げています。

STEP 2:「面」の拡大によるトレードと事業投資からの取込利益の拡大

新規トレードの獲得やシナジーの創出等により、面的・連鎖的にビジネスを創造すると共に、「稼ぐ、削る、防ぐ」の徹底や事業再編等により、事業経営の高度化を図ることで、トレードと事業投資における収益力の拡大に取組んでいます。

STEP 3:「面」のバージョンアップによる持続的な価値創造

川下を起点とした「マーケットイン」の発想への転換を図り、「商品縦割り」を打破し、各カンパニーの連携を高めることで、消費者ニーズや社会要請に対応可能なビジネスのバージョンアップを目指します。また、継続的な資産入替に加え、新技術・データ活用によるバリューチェーンの最適化や事業管理の効率化等により、資産効率の向上を図ります。

一般的なプライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)と当社との相違点

事業投資を戦略上の有力な手段としているため、当社のビジネスモデルは、しばしばPEファンドと比較されます。主体的に経営に関与する点や投資先の企業価値最大化を図る等の点で共通点はあるものの、当社の事業投資は、既存ビジネスとのシナジー創出に注力する点やトレード利益や配当を中心にリターンを享受する等の点で、違いがあると認識しています。

事業展開例:ファミリーマートを中心としたCVS事業

CVS(コンビニエンスストア)事業においては、当社グループが連携することで、川下から川上に至るバリューチェーンの構築・強化を図っています。ファミリーマートを中心としたCVS事業の価値向上を目指し、食料バリューチェーンの強化にとどまらず、生活必需品から金融サービス、システム構築、建築資材等、第8カンパニーが中軸となり、カンパニーの垣根を越えたシナジーの創出を推進しています。