東日本大震災復興支援の取組

2011年3月に発生した東日本大震災は、東日本全域に甚大な被害をもたらしました。伊藤忠商事では、長期的な視野で復興支援に取り組んでいます。

伊藤忠子どもの夢ファンド

「伊藤忠子どもの夢ファンド」とは、東日本大震災で被災した子どもたちへのサポートを目的に、伊藤忠商事が2013年3月より展開している復興支援活動です。2016年度は下記の支援を実施しました。これからもさまざまなジャンルで、継続的に子どもたちの夢を応援していきます。

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「伊藤忠子どもの夢カップ」開催による少年野球チームの支援

震災で特に大きな被害を受けた陸前高田市で頑張っている子ども達を支援するため、陸前高田市の全スポーツ少年団5チームが参加する少年野球大会「伊藤忠子どもの夢カップ」を2016年も春季及び秋季2回開催しました。
春季大会は2016年6月11日、12日、秋季大会は10月1日、2日に、いずれも陸前高田市立小友小学校グラウンドにて開催され、伊藤忠グループ社員もボランティアとして大会に参加しました。秋季大会では、伊藤忠グループ会社の野球部の現役選手が中心となったチームと親善試合も行い子どもたちとの交流を深めました。

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「伊藤忠子どもの夢ラグビースクラム」を開催

2016年11月19、20日、「ラグビーの町」として知られ2019年ラグビーW杯の開催都市のひとつにも選ばれている岩手県釜石市でラグビー選手を目指して頑張っている子どもたちの夢を応援するため、現地チーム「釜石シーウェイブスJr.」に所属する小学生16名を東京に招待しました。

初日は、子どもたちは秩父宮ラグビー場で開催される公式大会のエスコートキッズを務め、翌日は、新日鉄釜石ラグビー部の日本選手権V7を支えた泉秀仁氏とラグビー経験のある伊藤忠社員ボランティア10名も指導に加わって、練馬ラグビースクールとの交流試合を実施し、ラグビーを通じて絆を深めました。

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福島の強豪少年野球チームの交流試合を明治神宮野球場にて開催

福島の子どもたちは野外での活動に制限があり、スポーツの練習も思うようにできていないという現地NGOから聴取したニーズをもとに、2017年3月5日、福島の子どもたちを神宮球場に招待し、東京の少年野球チームとの交流試合を実施しました。神宮外苑及び東京ヤクルトスワローズの全面的な協力のもと、子どもたちは、実際にプロ野球選手が使用しているロッカールームや練習場を使用し、1日プロ野球選手体験を楽しみました。
軟式の小名浜少年野球教室スポーツ少年団とレッドサンズ(文京区)の試合は、投手戦の末0-0で引き分け、硬式の福島リトルと小平リトルの対戦は4-5で小平リトルのサヨナラ勝ちとなりました。その後、伊藤忠グループの野球部を中心とする社員ボランティア等と共にファミリーマート提供による昼食を楽しみました。

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「伊藤忠子どもの夢スノーボード教室」の開催

2017年2月4日、岩手、福島、宮城、茨城県在住のスノーボード選手を夢見る子どもたちを対象に、「伊藤忠子どもの夢スノーボード教室」を福島県裏磐梯スキー場で開催しました。日本スキー連盟にご賛同頂き、オリンピックスノーボード競技で活躍された押田奈津子氏(バンクーバー五輪代表)、橋本通代氏(ソルトレイク五輪代表)や、今井勇人氏、安立風太氏、鈴木海斗氏、橋本飛雅氏らが講師として参加。午前中は、総合滑走力を養うレッスン、午後は成果を披露する発表の場としてタイムレースを行い、子どもたちはプロのレッスンを通じてスノーボード選手への夢が膨らむ貴重な体験に目を輝かせていました。入賞者には、伊藤忠商事が展開するAIRWALKブランドのスノーボード日本代表チームオフィシャルウェア等がプレゼントされました。

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第3回「伊藤忠子どもの夢サマーキャンプ in 陸前高田」の開催

2016年7月30日、31日の2日間、「伊藤忠子どもの夢サマーキャンプ in 陸前高田」を開催しました。伊藤忠商事のボランティア10名と共に、一般公募で集まった陸前高田市在住の小学4年生~中学1年生の26名、米国の大学生や陸前高田市と地域創生などの連携協定を結んでいる立教大学及び岩手大学の留学生・帰国子女の学生などの20名が、英語によるサマーキャンプを楽しみました。この1泊2日は、英語はコミュニケーションの「手段」であり、キャンプファイヤーなどアメリカのサマーキャンプでよく行われるアクティビティやスポーツなどを通して、子どもたちに異文化に触れる機会を提供することができました。

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東京都交響楽団と協同して音楽を通じた復興支援

公益財団法人東京都交響楽団(Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra)と協同して、2013年度から音楽を通じた復興支援を実施しています。

2017年1月16日、17日、東京都交響楽団に協賛し、震災により大きな被害を受けた福島県の子どもたちを音楽で励ますため、「TMSO×ITOCHU Class Concert」を開催しました。3回目の今年は、工場跡地や廃校になった学校を仮校舎にしているため、様々な地域から長時間かけて通学する生徒もいる葛尾小学校、富岡第一・第二小学校、浪江中学校や、もとの学校で再開するも、当時の在籍数の3分の1の人数になった川内小学校を巡り、弦楽四重奏の演奏会を行いました。
授業形式のコンサートは、演奏者からヴァイオリンの弾き方を教えてもらう楽器体験の後、クイズでの解説を交えながらチャイコフスキーの組曲「くるみ割り人形」などの名曲を演奏し、最後は合唱曲「ビリーブ」や、浪江中学校では生徒達が作詞した「未来の光へ」で生徒達の合唱と共演しました。

2016年度はClass Concertに加え、東京都交響楽団が2月22日に開催した、いわき市内の小中学生約3600人が参加したオーケストラ公演「ボクとわたしとオーケストラ~音の輪でつながろう♪~」にも協賛しました。大合唱とオーケストラとの共演によって、仲間と心がつながる素晴らしさを伝えました。また、Class Concertで訪問した葛尾小学校の全児童9名を本公演に招待し、公演後、指揮者との交流、クイズやホール見学、再会した楽団員からのサプライズ演奏など、楽しい時間を過ごしました。

伊藤忠たかたのゆめプロジェクト

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伊藤忠商事では、食品原料の販売会社である伊藤忠食糧株式会社を通じて、岩手県陸前高田市のブランド米「たかたのゆめ」の販売支援を実施しています。

「たかたのゆめ」は、津波で甚大な被害に遭った陸前高田市が、地域競争力の確保、農業復興のシンボルとして、地域ブランド米としての確立を目指し2013年秋から展開しているお米です。本プロジェクトでは、生産過程においても伊藤忠グループの社員ボランティアが現地農家の方と交流しつつ、2016年度も5月の田植えから、10月の稲刈りまで継続して支援しました。また、「たかたのゆめ」の認知度向上を目的に、東京本社周辺の飲食店を巻き込むなど様々なPR施策を実施しています。2017年3月11日には、伊藤忠青山アートスクエアにて「陸前高田市物産展」を開催し、市の職員と共に伊藤忠商事の社員ボランティアが「たかたのゆめ」のPRを行いました。

伊藤忠グル―プのプラットフォームやノウハウを活用し、「たかたのゆめ」の生産から販売までを支援することで、本業を通じた被災地支援を行っています。

伊藤忠記念財団を通じた被災地支援活動

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大船渡高校の生徒さんが翻訳シールを貼り付け

伊藤忠記念財団と共に 東南アジアに絵本を贈ろう in 東北

「東南アジアの子ども達へ日本語絵本に現地語翻訳シールを貼って届ける活動」を行っている公益社団法人シャンティ国際ボランティア会より購入したキットを使用し、現地語の翻訳シ-ルを絵本に貼る作業を、伊藤忠記念財団と共に、毎週、社員ボランティアが行っていますが、この活動を被災地の子どもたちにも拡げる取組を2014年度から実施しています。2016年度は、福島、岩手、宮城の3県の家庭文庫や図書館、小中高等学校など16ヵ所で、現地で子どもの読書活動されている7団体のご協力を得て、延べ462名がこの活動に参加しました。

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寄贈先の女川小学校の児童たち

株主の皆様と行う「子どもの本100冊図書の寄贈」

株主様宛情報の電子化にご承認いただき、節約できた用紙代・郵送料等を、伊藤忠記念財団が行う文庫助成に協力する活動を2012年度から行っています。
2016年度は4,958名の株主様にご賛同いただき、伊藤忠商事からも同額のマッチングを加え、伊藤忠記念財団が東日本大震災で大きな被害を受けた以下の10校に、地元書店を通じて新品の図書セットを届けました。

【2016年度寄贈先】

岩手県

唐丹小学校(釜石市)、城北小学校(盛岡市)、船越小学校(山田町)

宮城県

女川小学校(女川町)、閖上小学校(名取市)、坂元小学校(山元町)、荒浜小学校(亘理町)

福島県

相馬市立飯豊小学校(相馬市)、小野町立飯豊小学校(小野町)、湯本第三小学校(いわき市)

その他の復興支援活動

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伊藤忠青山アートスクエアにて「岩手県陸前高田市の物産展」などの東日本大震災復興支援イベントを開催

3月11日(土)、陸前高田市役所の職員に販売員として来ていただき、陸前高田市物産展を開催しました。昆布や醤油、リンゴ、トマトなどの陸前高田市の名産品や伊藤忠グループで応援しているブランド米「たかたのゆめ」など陸前高田市の様々な食材を、市役所の若手職員の方と共に、伊藤忠商事と、食品原料を販売する伊藤忠食糧の社員もボランティアとして販売に協力しました。その場で業者がつくる出来たての“たかたのゆめ”ポン菓子や近隣のレストランがつくった“たかたのゆめ”おにぎり弁当なども好評で、最近の様子など同市の現状についてお聞きになるお客様も多く、食材を通じて様々な交流が生まれました。

また、女優 東ちづるが代表を務め、生きづらさを抱えるマイノリティへの啓発を行う一般社団法人Get in touchによるアート展を、「有事に備えて普段から彼らのことを理解してほしい、そんな社会をつくろう」という願いを込めて、この日から開催しました。陸前高田市在住の障害があるアーティスト 田崎飛鳥さんの作品「希望の一本松」の特別展示をはじめ、時報に合わせて黙祷をした後、被災地支援映画『ガレキとラジオ』の上映会も行い、来館者が被災地に心を寄せた1日となりました。