目標・アクションプラン

リスク 機会
  • 消費者やサービス利用者の安全や健康問題発生時の信用力低下
  • 食の安全・安心や健康増進の需要増加
  • サプライチェーン人権への配慮、労働環境の改善に伴う、安全かつ安定的な商品供給体制の構築
  • 環境に配慮した資源や素材の安定供給による、顧客の信頼獲得や新規事業創出 等
マテリアリティ SDGs
目標
インパクト
分類
取組む
べき課題
事業分野 コミットメント 具体的対応アプローチ 成果指標 進捗度合(レビュー)
繊維カンパニー
安定的な調達・供給
汚染防止と資源循環 資源循環による環境負荷の低減 繊維製品全般 サステナブルな繊維製品の取扱い、及びリサイクルを通じて循環型社会の実現に貢献します。 環境配慮型商品の取扱い、並びに資源リサイクルに繋がる取組みの推進。 繊維由来の再生ポリエステル「RENU」等、サステナブル素材の普及促進、及び繊維製品を再資源化する仕組みの構築。
  • RENUプロジェクトによる再生ポリエステル取扱いの環境インパクトは以下の通り(2024年度見込み)。原材料として投入した廃棄物 Tシャツ換算 6.2百万枚、CO2削減量 1,906トン、水の削減量 6,416キロリットル。
  • 不要となった衣料品の回収サービス「Wear to Fashion」における回収拠点約4,300か所(2025年3月現在)。
  • 繊維と化学品の共同案件である「ARChemiaプロジェクト」により、使用済み衣料品を環境付加価値の高い化学製品に生まれ変わらせるプロジェクトを運用中。これまで10社を超える法人で当プロジェクトの採用が決定し、引続き取組みの拡大を推進。
  • 人権の尊重・配慮
  • 安定的な調達・供給
バリューチェーン 人権・環境に配慮したバリューチェーンの確立 繊維製品全般 バリューチェーン全体において、人権を尊重し、環境経営に取組む企業との取引を推進します。 主要サプライヤー調査を継続的に実施することで、サプライチェーンにおける人権・社会・環境リスクの早期把握に取組む。 毎年、50社以上の主要サプライヤーへの現地訪問調査やアンケート調査を継続的に実施。 2024年度は、中国及びアジア地域の取引先75社に対して調査を実施。結果、重大な問題は無いことを確認。取引先からの回答に対しては適宜フィードバックを行い、健全なサプライチェーンの構築を推進。
食料カンパニー
健康で豊かな生活への貢献
食品安全 安全・安心な食料・食品の供給 食料・食品関連全般 安全・安心な食品を安定的に調達すべくサプライヤーの選択と集中を行います。 食品安全管理システムに関する認証資格保有者を中心にサプライヤーへの監査・指導を強化する。 食品安全管理システムに関する認証資格保有者を中心にサプライヤーへの監査・指導を強化し、安全・安心な食品の安定供給。 食品安全管理システムに関する有資格者及び社内資格保有者が369工場に点検を実施。工場の安全管理体制を確認し、製品特性や日本市場の要求を踏まえたサプライヤーの指導を強化することで、安全・安心な食品を安定的に調達・供給した。
  • 人権の尊重・配慮
  • 安定的な調達・供給
サプライチェーン 人権・環境に配慮したサプライチェーンの確立 食糧分野 第三者機関の認証や取引先独自の行動規範に準拠した調達体制の整備を行います。
  • コーヒー豆、カカオ豆産地国において、取引先独自の行動規範に準拠した調達の推進。
  • パーム油の第三者認証団体であるRSPOの認証油の取扱強化。
  • 生産国の認証油システムの利用を促すため、国内業界団体と協力し、MSPO/ISPOの国内におけるプロモーションや流通制度の確立を支援。
  • コーヒー豆:当社調達方針に基づき、取引先独自の行動規範に準拠した商品もしくは認証品の調達を推進。
  • カカオ豆:当社調達方針に基づき、取引先独自の行動規範に準拠した商品(サステナブル品)の調達を推進。
  • パーム油:当社調達方針に基づく調達を行い、設定したKPI項目・サプライヤー情報等の開示を推進。

2030年

  • コーヒー豆:サステナブルコーヒー豆への切替50%を目指す。
  • カカオ豆:サステナブルカカオ豆への切替100%を目指す。
  • 持続可能なパーム油への切替100%を目指す。
  • コーヒー豆:2024年度 取扱比率 32%
    コーヒー相場が史上最高値を更新する中、顧客各社がコスト削減で認証原料使用比率を引き下げ。取扱比率は前年比で減少したが、目標値(30%以上)は達成。
  • カカオ豆(トレーサブル品):2024年度 取扱比率 65%
    (総量7,728MTのうち、トレーサブル豆4,984MT)
  • パーム油:2024年度 取扱比率(RSPO認証品)
    • パーム油 36%
    • オレオケミカル製品 69%
    サプライヤーへの定期的なアンケート調査等を通じて調達方針の確認を実施。並行して認証品の取扱比率や搾油工場までのトレーサブル比率等の開示継続。

各産地国への支援実績(定性)

  • コーヒー豆:次世代育成支援/エチオピア
    エチオピアのコーヒー豆産地における衛生環境及び教育水準向上に貢献するため、学校へのトイレ建設及びコーヒー生産の歴史・文化を継承していくための教材等を提供。
  • 人権の尊重・配慮
  • 安定的な調達・供給
サプライチェーン 責任ある水産資源調達 生鮮食品分野 第三者機関の認証や取引先または当社の独自の行動規範に準拠した調達体制の整備を行います。 水産物(鰹鮪類)産地国において、取引先独自の行動規範に準拠した調達の推進。 MSC認証原料の取扱数量。
  • 2025年2月に既存のMSC漁業認証団体に1隻追加、合計26隻体制。
  • 2024年度の取扱数量は12,500t(全体の約6%)。
    (参考)
    2022年7月に6隻、2023年6月に19隻のMSC漁業認証取得済み。
住生活カンパニー
  • 気候変動への取組み(脱炭素社会への寄与)
  • 安定的な調達・供給
森林 持続可能な森林資源の利用
  • パルプ
  • チップ
  • 木材
環境への影響を軽減し温室効果ガスの増加を防ぐため、持続可能な森林資源を取扱います。 認証材または高度な管理が確認できる材を取扱う。 取扱う材における、認証材または高度な管理が確認できる材の比率を100%とする。 2024年度に取扱う材における、認証材または高度な管理が確認できる材の取扱比率は、パルプ・チップ・木材とも100%。
  • 人権の尊重・配慮
  • 安定的な調達・供給
  • 森林
  • サプライチェーン
天然ゴムの持続可能な供給の実現 天然ゴム
  • 保護地域、泥炭地域の開発、及び先住民からの土地強奪等に関わるサプライヤーの特定に取組み、当該サプライヤーからの調達を防止します。
  • 特に小規模生産者を中心とする天然ゴム生産者に対し、現代奴隷問題を含めたリスクアセスメント、生産量と品質を改善するための研修の実施、または支援します。
  • 原料収穫地が不透明な原料調達サプライチェーンを透明化すべく、トレーサビリティシステムを構築する。
  • 独自取組み「PROJECT TREE別ウインドウで開きます」のサステナビリティ活動を通じて、生産性向上のための研修を実施する。
  • 天然ゴム加工事業でトレーサビリティ、サステナビリティが確保された原料調達を目指す(2025年天然ゴム原料のトレーサビリティ100%)。
  • サステナビリティ教育活動実施農家数を増やし、業界のサステナビリティ実現に貢献する。
  • サプライヤーの自己申告によってトレーサビリティが確保された原料調達比率は100%。
  • 伊藤忠の開発したシステムによって小規模農家までのトレーサビリティが確保された原料比率は月間購買数量の24%に到達。
  • サステナビリティ教育活動実施農家数は11,991人/年
  • 2024年1月~2024年12月実績ベース