CSRアドバイザリーボード 2013年
実施概要
伊藤忠商事の経営層と外部有識者が伊藤忠商事のCSR推進について対話を行う「CSRアドバイザリーボード」を東京本社で開催しました。
「CSRアドバイザリーボード」は、伊藤忠商事のビジネスが多様化・広域化する中で、目指すCSRの方向性が社会のニーズと合致しているかを、外部ステークホルダーとの対話を通じて今後のCSR推進に活かすことを目的として設置したものです。今回は、「社会的課題の解決に資するビジネスのさらなる推進」および「持続可能なサプライチェーン・事業投資マネジネント」という2つのテーマについて、約2時間にわたる活発な議論が交わされました。
外部有識者3 名からなるCSRアドバイザリーボードメンバーから多岐にわたるご意見やご提案をいただくことができました。具体的には伊藤忠商事の事業における原料開発から生産、そして消費(リサイクル)までの、多様なステークホルダーを巻き込んだストーリー性のあるバリューチェーンの構築や、世界各地での地域社会におけるステークホルダーとのかかわりの重要性、CSRに関するさらなる説明機会の創出など、高い期待が寄せられました。今後も、このような対話を通じて、外部からのご意見をCSR 推進に活かすとともに、伊藤忠商事の活動に対する理解促進につなげてまいります。
日時 |
2014年2月28日 |
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テーマ |
社会的課題の解決に資するビジネスのさらなる推進 |
参加者 |
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参加者の主な意見
国や公共団体が行ってきた社会的事業は、今後民間企業がビジネスを通じイノベーティブな手法で担っていくことが世界的な規模で求められている。日本が成長する過程において培ってきた様々な社会インフラ構築のノウハウを、途上国が成長の過程で直面する課題のソリューションとして輸出していくことも総合商社に求められる役割のひとつではないか。
世界の成長を取り込むことが伊藤忠商事の企業価値創造につながる。その前提である、「世界の成長を支える活動」も長期的視点で考えていくことが求められている。また、投資家等のステークホルダーの方々に事業の現場を見てもらい、自社の事業がどのように持続可能な社会の構築に繋がっているかを理解してもらうような説明機会の創出も検討いただきたい。
商品のサプライチェーン全体に関わる総合商社として、社会・環境面での付加価値も消費者にきちんと伝え、関わるステークホルダーが共感し参画してくれる仕組みづくりをさらに進めてほしい。また、今後は特に途上国のビジネスにおいても、国際基準に適合するレベルの環境・人権のデューデリジェンスの実施が求められるので、しっかりと対応していただきたい。
対話を終えて
伊藤忠商事のCSR推進について、有識者の皆様からご意見を頂けたことを大変有難く感謝している。いただいた課題や提言を丁寧に検討し、また一つ進化したと感じていただけるような取組につなげていきたい。「三方よし」の精神にのっとり、社会の価値と企業の価値を同化していくかたちで努力していきたい。