水・環境分野での取組み

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環境分野では、英国において4件の廃棄物処理発電事業に参画しており、同国の廃棄物焼却処理市場の約10%にあたる年間130万トンの廃棄物処理を担っています。また、セルビア共和国では、ベオグラード市と廃棄物処理発電PPP(官民連携)契約を締結し、2019年から建設工事を開始しました。本事業は、ドナウ川沿いに位置し深刻な環境被害をもたらしている廃棄物埋立場を閉鎖し、適切な管理を行うとともに、ベオグラード市から排出される一般廃棄物を焼却処理、その余熱を活用したクリーン発電を25年間にわたり行うものです。2020年12月には、ドバイ都市行政庁と、35年間の廃棄物処理発電事業を行う事業権契約を調印、現在建設中。本件はドバイ首長国で初めての廃棄物処理発電事業であり、同首長国で排出される一般廃棄物の半数に及ぶ190万トン/年を処理する世界最大級のプラントとなります。また、2020年11月にサウジアラビア ジュベイル工業都市において、石油化学関連企業向けの工業系廃棄物処理事業にも参画。環境保全への更なる貢献を目指し、今後も環境・社会課題を抱える地域において、持続可能な地域社会の実現・自然環境への負荷低減に貢献してゆきます。
水関連分野においては、2012年の豪州ヴィクトリア州および2016年のオマーン海水淡水化事業に参画してまいりました。2018年、オマーンで同国最大の海水淡水化プラントの商業運転を開始。2022年2月にはマスカット証券取引所に上場を実現しました。造水された水は売水契約に基づき、20年間にわたり同国マスカット首都圏の生活用水として供給されます。世界的な人口増加、経済成長、地球温暖化等に起因する水需要の増加を背景に、今後も中東地域及び世界各地域において、水資源の有効活用に寄与する事業を積極的に推進して参ります。