飼料・食品添加物事業

当社化学品部門では、食糧不足やタンパク質危機(プロテイン・クライシス)など食が抱える問題を化学の力で解決し、より豊かな食生活を実現しようと考えています。

まず、安定的なタンパク源の確保を目指し、2017年3月に住友化学(株)とメチオニンの販売提携を行い、世界的な拡販を開始しました。メチオニンはタンパク質の素となるアミノ酸の1種で、特に生産日数も短く、高タンパク・低脂肪で市場が年々拡大している鶏肉や鶏卵の生産性向上を目的に広く使用されています。またメチオニンだけでなく、リジンやスレオニンなどの他アミノ酸や、飼料添加物の取扱を拡充し、より効率的なタンパク質の生産をサポートしています。同時に、飼料中のアミノ酸バランスを整えることで、鶏の排泄物管理過程で多く発生し、二酸化炭素(CO2)の310倍の温室効果がある一酸化窒素(N2O)の排出を管理し、温室効果ガスの発生を低減させ、環境対策にも貢献しています。今後は新技術を応用し、更に効率的なアミノ酸の生産、タンパク源の確保を進めてまいります。

また、タンパク源の確保のみに留まらず食糧増産課題やフードロス問題に対しても、化学の力で解決するための方策を取り揃え、それら解決に取り組んでいます。
加えて、商社ならではの情報力・提案力を発揮し、ファミリーマートを含めた国内のお客様やCharoen Pokphandグループを筆頭に世界中のお客様に対して、効果的な機能性食品素材や食品添加物等の提案販売を行うことで、世界中の人々の豊かな食生活、健康に貢献しています。

今後も健康、美味しさ、環境対策などあらゆる視点から、持続可能な食の豊かさを追求してまいります。

住友化学愛媛工場メチオニンプラント

住友化学Animal Nutrition Technical Center(マレーシア)