主導権を持った原料起点のバリューチェーンの構築

Metsa Fibreのアネコスキ工場

繊維カンパニーでは、ファッションアパレル分野における「商いの次世代化」の一環として、環境配慮型素材を中心とする主導権を持った原料起点のバリューチェーンの構築に取り組んでいます。衣服に使われるコットン、ウール、ポリエステルなどの各種素材を取りそろえ、素材そのものをブランディングし、中国・アジア地域における生産基盤と組み合わせることで、世界の大手リテーラーに向けて素材提案から製品供給までをワンストップサービスで提供することを目指しています。
繊維カンパニーの川上に位置付けられる繊維原料分野は、伊藤忠商事の祖業。糸や綿などの繊維原料から、テキスタイル、機能素材などの高付加価値商材を世界に送り出し、長い歴史の中で膨大な知見やノウハウを蓄積してきました。こうして培われた目利きの力を活かし、2015年より豪州産の「メリノオプティモ」や「ハミルトンラムズウール」、ペルー産の「ペルヴィアンピマコットン」等の天然素材をブランディングし、製品化して提案する取り組みを進めてきました。更に、昨今のファッション市場におけるサステナブル素材への転換機運を受け、環境配慮型素材の拡充にも取り組んでいます。2018年には、フィンランド森林業界大手のMetsa Groupと共同での環境配慮型セルロースファイバーのパイロットプラント設立を発表しました。また、2019年には、循環型経済の実現をめざす「RENU」プロジェクトを始動させ、再生ポリエステル繊維を使用した繊維製品の展開をグローバルに拡大しています。
今後も、環境配慮型素材をはじめとする競争力のある原料の拡充に向けてグローバル企業との協業を加速していとともに、原料から製品までのグローバルバリューチェーンを軸に、他社には追随できないビジネスモデルの確立に向けて取り組んでいきます。