ブラジル・カナダ鉄鉱石事業

鉄鉱石事業における強固な地位と新たな収益モデルの確立

ブラジル鉄鉱石事業

当社は、国内製鉄会社と共に運営するJAPÃO BRASIL MINÉRIO DE FERRO PARTICIPAÇÕES LTDA.社(JBMF社)を通じて韓国・台湾の大手製鉄会社と日韓台コンソーシアムを組成し、ブラジルの鉄鋼大手CSN社 (Companhia Siderurgica Nacional社)傘下の鉄鉱石生産・販売会社であるCSN Mineração S.A.社(以下「CM」)へ資本参加しています。

CMが保有するカザ・ジ・ペドラ鉱山は世界でも有数の良質な鉄鉱石を産出する大規模鉱山です。
またCMは、鉱山のみならず、鉄道の株式や港湾施設等のインフラ設備を所有することで操業が一体管理されており、同地域で最も競争力を有する鉄鉱石サプライヤーとなっています。

当社は日韓台コンソーシアム及びCSN社とともに、CMの経営基盤強化を通じてブラジルの経済発展と資源の安定供給体制の確立に貢献していきます。

カナダ鉄鉱石事業

当社は、ITOCHU Minerals & Energy of Australia Pty Ltdを通じて、鉄鋼大手ArcelorMittal社やChina Steel社(台湾)、POSCO社(韓国)が保有するカナダ鉄鉱石事業(以下AMMC)へ資本参加しています。

AMMCは、ケベック州東部にて鉱山、鉄道、港湾、ペレット生産設備等を全て自社保有する一貫操業体制を有し、年間25百万トンの鉄鉱石とペレットを安定的に生産しています。
AMMCが生産する鉄鉱石は、鉄分値が高く、不純物が少ないため、還元鉄の生産には不可欠な高品位鉄鉱石と位置付けられており、AMMCでは、鉱石処理設備の増強による増産を計画中です。

気候変動への対応が益々求められる中、鉄鋼生産における低炭素化への寄与が期待される還元鉄の需要は、近年急増しております。還元鉄の原料となる高品位鉄鉱石を長期安定供給可能な鉱山は限定的ですが、当社はAMMC事業への参画によって、パートナー企業と共に鉄鋼業界の低炭素化に貢献していきます。