『蘇れ オランウータンの森』植林体験ツアー
2009年6月17日
伊藤忠商事株式会社(以下「伊藤忠」)は、150周年記念社会貢献事業として「ボルネオ島の熱帯雨林再生及び生態系保全活動への支援」を2008年12月19日に発表いたしましたが、この度、本プログラムのイメージイラスト、社員の参加による植林体験ツアーの概要、及びグループ会社18社の参加など詳細が決定いたしましたので、以下の通りお知らせいたします。
【Ⅰ】プログラムの趣旨
伊藤忠が、創業150周年を契機として取り組む社会貢献事業の一つで、社員より希望の多かった植林・生態系保全活動を具体化したもの。
【Ⅱ】プログラムの概要
ボルネオ島熱帯雨林再生および生態系保全プログラム
場所
マレーシア国サバ州北ウルセガマ地区。
ボルネオ島は、アマゾンなどと同様に生態系の宝庫といわれてきたが、最近は、木材資源としての伐採や森林転換の進行で森林が大きなダメージ受けてきた。
この地区は、オランウータンの重要生息地でもあり、早急な森林再生が必要な状態となっている。
![[図]](/ja/img/news_090617_01.gif)
目的
非持続的森林利用により劣化が進み、天然更新による再生が望めない熱帯雨林を植林によって再生し、オランウータンをはじめとする固有生物種の生息地の確保し、生態系の保全に寄与する。北ウルセガマ地区には、約90頭のオランウータンが生息しているといわれている。当地では、WWFが2400㌶の森林再生活動を実施しており、伊藤忠はそのうちの967㌶を支援するもの。
- 967㌶は、正方形なら3㎞ x 3㎞より若干大きい。港区の約半分の面積があり、一般企業の森林再生の植林面積としては最大規模。
![[写真]](/ja/img/news_090617_02.jpg)
![[写真]](/ja/img/news_090617_03.jpg)
![[写真]](/ja/img/news_090617_04.jpg)
【Ⅲ】伊藤忠グループの支援内容
伊藤忠はグループ会社と協力し、北ウルセガマ地区森林再生のために、WWFジャパンに対して2009年より5年間総額2億5千万円の寄附を実行する。2009年は18社のグループ企業も参画し、伊藤忠も含め合計19社のグループ企業として推進。来年度以降もグループ会社に参画を呼びかけ、グループ全体で推進する考え。
本プログラムは、WWFがボルネオ島で推進している自然保護活動Heart of Borneo※の一環をなすものである。ボルネオ島での生態保全活動は、WWFが現在最も注力しているプログラムの一つであり、伊藤忠もWWFより協力を求められ、当社の趣旨である植林・生態系保全の社会貢献活動支援とも合致するゆえ支援するもの。WWFの森林再生事業には、既に欧米系企業も参画しているが、生態系保全はその再生森林面積が大きくなればなるほど成果が上がるもので、お互いの相乗効果も期待できる。
伊藤忠グループの森林再生対象エリア(967㌶)は、
ITOCHU Group:Forest for Orang-utanの呼称をつけ推進する。
- (参考)
-
- "Heart of Borneo"について
ボルネオ島のマレーシア・インドネシア・ブルネイの22万k㎡の持続的資源利用と保護の両立を目指す活動で、三国の政府がその保全に合意している。WWFもその活動に注力している。
- "Heart of Borneo"について
【Ⅳ】本プログラムのイメージイラスト
国内外の社員の投票により、添付のイメージイラストを本プロジェクトのイラストとして採用。このイラストのついたT-シャツを着て、今後本プログラムや他の社会貢献活動を実施する。
![[写真]](/ja/img/news_090617_05.gif)
![[写真]](/ja/img/news_090617_06.jpg)
![[写真]](/ja/img/news_090617_07.jpg)
【Ⅴ】社員による植林体験ツアーの実施
伊藤忠グループ社員に自然生態系保全の重要性を自覚してもらうために、ボルネオ島植林体験ツアーをボランティア活動として、下記の要領で実施予定。
日程 | 11月19日~23日 4泊5日 |
---|---|
主な内容 | 森林再生地での植樹、保守作業、WWFによる生態系保全重要性の講習及び自然観察 |
参加対象 | 伊藤忠商事社員、協賛18社のグループ会社社員、海外店のナショナルスタッフ。 |
参加人数 | 16名/1回 |
植林体験ツアーは、2009年は1回の予定だが、2010年以降は年2~3回催行し、多くの社員に参加してもらう予定。
2009年度参加グループ会社
会社名 | |
---|---|
1 | アイ・ティー・シーネットワーク株式会社 |
2 | 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 |
3 | 株式会社スペースシャワーネットワーク |
4 | 伊藤忠エネクス株式会社 |
5 | 伊藤忠メタルズ株式会社 |
6 | 伊藤忠建材株式会社 |
7 | 伊藤忠紙パルプ株式会社 |
8 | 大建工業株式会社 |
9 | シーアイ化成株式会社 |
10 | 伊藤忠プラスチックス株式会社 |
11 | 伊藤忠食品株式会社 |
12 | 伊藤忠製糖株式会社 |
13 | 株式会社日本アクセス |
14 | 株式会社ファミリーマート |
15 | 不二製油株式会社 |
16 | 伊藤忠都市開発株式会社 |
17 | 株式会社アイ・ロジスティクス |
18 | センチュリーメディカル株式会社 |
2009年度合計 18社