COP10「生物多様性交流フェア」に出展

2010年10月7日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)は、愛知県名古屋市でのCOP10(※1)の期間中に開催される「生物多様性交流フェア」に出展し、以下のような生物多様性に配慮した事業活動や社会貢献活動を紹介します。

プレオーガニックコットンプログラム

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綿花の栽培において、有機農法への転換後、有機認証までには約3年が必要です。また、短期的には生産量が約2割落ちます。伊藤忠商事では、この、完全オーガニックに至る途中段階の綿花を「プレオーガニックコットン」と名付け、生産減少分を仕入値に上乗せすることによって、インドの農家を支援し有機農法への転換を推進しています。現在600戸以上の農家が本プログラムに参加しています。

ファッション・アース・プロジェクト

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インドの風力発電プロジェクト等で発生したCO2排出枠を調達し、アパレルメーカー向けに排出枠付き商品タグを販売しています。メーカーはこのタグを取り付けることで生活者に環境への貢献をアピールできるという、繊維業界横断的な取り組みです。

FSC(Forest Stewardship Council、 森林管理協議会) 

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再生可能な植林資源を自ら開発することで、紙・パルプ分野でのビジネスの拡大を図り、また地球温暖化防止に資する事業の強化を念頭において、植林事業を展開しています。日本の商社で最初にFSC(※2)のCoC認証(※3)を取得し、認証チップの輸入を開始した実績を持っています。

レインフォレスト・アライアンス認証農園産コーヒー豆

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森林や河川の保護などの環境面、労働者の生活向上などの人権面を配慮したレインフォレスト・アライアンス(※4)認証農園産のコーヒー豆の販売を2003年より推進しています。

ボルネオ島での熱帯林再生及び生態系の保全プログラム

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森林伐採等により自然回復が期待できない熱帯林を植林によって再生させ、森林全体における生態系の保全を図っています。伊藤忠グループとして、2009年度から2013年度までの5年間で総額2億5千万円をWWFジャパンに寄付し、民間企業としては最大クラスである967ヘクタールの森林再生を支援します。今までに約170ヘクタールが植林されました。

伊藤忠商事は、環境に配慮した事業活動や社会貢献活動を国内外で積極的に推進し、企業理念である「豊かさを担う責任」を、生物多様性の面からも果たしてまいります。

  1. COP10
    2010年10月18日(月)から29日(金)まで愛知県名古屋市で行われる「生物多様性条約第10回締約国会議」のこと。COPとはConference of the Partiesの略で、今年は10回目の開催にあたるため、COP10と呼ばれている。
  2. FSC
    木材を生産する森林と,その森林から切り出された木材の流通や加工のプロセスを認証する国際機関。
  3. CoC認証
    加工・流通過程の管理に関するFSCによる認証。Chain of Custodyの略。
  4. レインフォレスト・アライアンス
    生物多様性の保護と人々の持続可能な生活の確保を目的とした国際環境NGO。