5/22は、国連「国際生物多様性の日」!アマゾン熱帯林の研究・観察拠点「フィールドステーション」完工

産学官の連携でアマゾンの生物多様性保全に貢献

2018年5月21日

毎年5月22日は、国連が定めた「国際生物多様性の日」で、世界各地でこの日に合わせて普及・啓発活動を実施することが奨励されています。

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:鈴木善久、以下「伊藤忠商事」)は、社会貢献活動基本方針の「環境保全」並びに持続可能な開発目標(SDGs)の目標15. 「生物多様性の損失の阻止」に寄与する取組みとして、国際協力機構(JICA)、科学技術振興機構(JST)の協力の下、京都大学とブラジル国立アマゾン研究所(INPA)が実施している「“フィールドミュージアム”構想によるアマゾンの生物多様性保全プロジェクト」を支援しています。この度、同プロジェクトの自然観察・研究の拠点となる「フィールドステーション」が完工し、5月8日には現地にて開所式典が開催され、同式典には山極 壽一京都大学学長、猪股 淳伊藤忠中南米総支配人らが参加しました。

同プロジェクトでは、京都大学とINPAが協力し、失われつつあるアマゾンの貴重な生態系の研究を進めており、浸水林とテラフィルメ(水没しない地域)の双方の、動植物の長期モニタリングが可能なアマゾン川の支流にあるクイエイラス地域に、宿泊施設を伴う新たな研究拠点として「フィールドステーション」を産学官協働で整備、セミナーや研究発表など来訪者が集う施設(ビジターセンター)が誕生しました。

これにより、中長期的にアマゾンの熱帯林に係る先進的な研究が実施されるとともに、環境教育活動が一層活性化し、アマゾンの生物多様性保全につながることが期待されています。

■“フィールドミュージアム”構想によるアマゾンの生物多様性保全プロジェクト
https://www.jica.go.jp/oda/project/1302260/index.html
http://www.wrc.kyoto-u.ac.jp/satreps/outline.html

■伊藤忠商事HPリリース(2017年4月12日)
https://www.itochu.co.jp/ja/csr/news/2017/170412.html

■伊藤忠商事の支援内容について動画で分かりやすく解説しています。
https://youtu.be/Tkg6cEnzy4s

5月8日に現地で行われた開所式の様子

(左から)猪股伊藤忠中南米総支配人とINPAのVera da silva博士、京都大学野生動物研究センターの幸島教授 / フィールドステーションのビジターセンター全景

クイエイラス地域に設置したセンサーカメラで撮影された動物 (c) Museu na Floresta